バレンシアには、「中央市場」がある。
日曜日と祝日を除き、毎日朝7:00~15:00まで開いているらしい。(といっても、13時をすぎると閉まるお店も増えるそう)
口コミなどを見ると「毎日行っても楽しいですよ!」なんて書かれていたものだから、少しだけ早起きをして行ってみた。
私の泊まっていた場所から歩いてわずか4分程度に、その中央市場(Mercado central)がある。
市場に向かう途中までも、道に店が並び1ユーロで洋服を売っていたり、靴やカバン、下着などを売っていた。
「アレーグロ アレーグロ アレーグロ!」と声高に女の人が客を呼ぶ。
道端でやってるセールみたいな感じ。
この道端の市場も興味をひかれるけれど、横をすり抜け中央市場へ。
▲これが入り口。
入ってみてまずその大きさに驚く。後から調べてわかったことなのだけど、なんとここは欧州でも1番大きい市場なのだそう。
1914年頃に着工されたらしく100年経っている建物らしいけれど、古さを感じさせない。
右も左もお店だらけ。どちらに進むか迷うほど。
ここでは、野菜や果物、肉に魚、チーズやオリーブ、スペイスにお茶、卵、お米、オリーブオイル、時に「時計」なども売っている。正確には知らないのだけど、数百のお店があるらしい。
楽しさが少しでも伝わるように駆け足で。
果物屋さんでは1ユーロ程度でフレッシュジュースが飲める。
ジュースまたは果物を片手に散歩するのがおすすめ。
キノコも海藻も量り売りで買うので好きなだけ買うことができる。
山盛りのイチゴ。店によって値段は違うが、1パック1ユーロで買えた。
パックだと500gほど入っている場合もあるので、「〜gください」「〜円分ください」がおすすめ。
ちなみにほとんど英語は通じないけれど、指をさせば買える。
わたしは「Esto trescientos gramos,por favor.(エスト トレスシエントス グラモス ポルファボール)=これ、300g、ください」で、チェリーを買った。
街中の果物屋さんより少し高くて、すごく大ぶりで綺麗なチェリーばかりだった(300gで1,5ユーロくらいだったかな?)。
「カラスミ日本語」と書かれたお店で私はオリーブを買ったけど、ここには日本人の女の人がいた。
聞くと「13年ここに住んでいる」のだそう。
中にはバルもある。「セントラル・バル(Central Bar)」というこのバルは、ミシュランの星付きシェフがプロデュースしているらしく、ものすごく賑わっていた。
なかなか席が空かないのだけど、スペイン人は気にせずたったまま飲み始める。
この日は酔っ払いのおじさんたちにいろいろと話しかけられた。昼間っから酔っ払っているなんて陽気だなと思いながら、わたしもサングリアを飲んだ。
飲み物を頼むとオリーブがでてくる。
この日はこちらで知り合った友人と、サングリア片手にpatatas bravas(パタタスブラバス)というジャガイモにトマトソース、またはマヨネーズもしくはアリオリソースをかけたものをいただいた。(これがめちゃうまい)
もうひとつの肉料理は一番わからなかったものを注文したのだけど、ガーリックが効いていて美味しかった。
とにかく広くて、自分がいる場所がすぐにわからなくなる。
高い天井のした、色鮮やかで賑やかで、大ぶりな野菜や果物たちをみていると、あまりの健全さにすこし涙した。
ちょっと大げさだけど、「生きるってこういうかんじ?」とも思った。
ここにはすでに3回も訪れたけど、きっと飽きないと思う。バレンシアの中でとても気に入った場所。
もしバレンシアに来ることがあればぜひ、訪れて欲しい。