2017.12.31

【独立から1年8ヶ月】2017年を振り返ってみる


2017年が終わる。このままぬるっと年を越してしまおうか、と何度も思ったけれど、そうするとこの1年のことを振り返ることが一生なさそうなので、自分の記録用にばばばっと雑に振り返っておきたい。


この1年間は、驚くくらい「あっ!」という間に過ぎていった。毎日が新しいことの連続で、体も心も忙しく、頭もせわしない1年だった。今年の仕事のなかで特筆すべき「うれしかったこと」といえば、書籍を3冊出せたことだろうか。





今日は、自分を甘やかす(ディスカヴァー21)』が1冊目。いつか本を出すことができるなら、ディスカヴァーさんから出したいとずっと思っていたので、それが叶ったことは本当に幸せだった。


今年の春はとびきり素敵な春にするってさっき決めた(PHP研究所)』は、わたしの妄想ツイートをまとめて山科ティナちゃんがイラストを添えてくれたもの。妄想ツイートを続けているとそれが本になる、なんて思いもしなかった。


口説き文句は決めている(クラーケン)』は、アマノ食堂の「ティファニーで朝食を食べられなかった私たち」という連載が書籍になったもの。これまた連載開始時は書籍なんて考えもしていなかったので、嬉しかった。





それにともなってたくさんのイベントをしたし、多くの人から嬉しすぎるお手紙ももらった。Webの仕事ばかりしてきたわたしからすると、実際に読んでくれている人を目の前にして直接感想を聞ける機会なんてそうなかったので、なんて幸せなんだろう、と毎回感激した。さらに嬉しいことに、三冊とも発売直後に重版がかかった。来年も、誰かにきちんと届く本を作っていけたら嬉しい。




もうひとつ、仕事においてウルトラ嬉しかったことといえば、東京ディズニーリゾートの記事を書けたことだ。



【たまに行くよ!って人向け】いつもと少しちがう東京ディズニーシーデートにするための5つの方法



【隅々まで遊び尽くす!】いつもと同じ東京ディズニーランドデートを少し変える5つの方法


幼いころから大好きだったディズニーランド。いつかはここで仕事がしたいとずっと思っていた。大学生になって実際にアルバイトをして。でもそれだけじゃなく「いつか仕事でディズニーランドに来たい」とずっとずっとずっと思っていた。それがやっと、じゃらんさんのおかげで、叶った。個人的にずっとずっと夢見たことだったから、本当に嬉しくて。この日もらった「PRESS」のカードは、今も部屋に飾ってある。ありがたい、ありがたいなぁ。





いつも通りWebの記事を作りながら、書籍を執筆していたこともあって、今年は本当に慌ただしかった。「来月は、ちょっと休む」と言い続けていたら1年経っていた(恐ろしい)。すべて振り返りたいところだけれど、特に思い出深く、新しい仕事だけ、少し記録として残しておこう。



▲「みんなと一緒がカッコいい、という世界は変わる」りゅうちぇるが先導する“個性”の未来


プレスラボのあこさんが声をかけてくれて実現した、りゅうちぇるさんの記事。自分の名前がほとんどでない記事というのが嬉しくて、頑張って書いた。たくさんの人に読んでもらえたしすごく褒めてもらったけれど、正直この時「わたしはもっと書けるようにならなきゃいけない」と思った。思い描く文章はあるのに、どれだけ頑張ってもそれが書けない。全力で頑張っても、どれだけ頭をひねっても、これ以上のことはできない。それがハッキリわかって、届かない場所があるのを実感して。もっと頑張ろう、と痛感した。すっごくいい体験をさせてもらった。あこさん、ありがとう!



▲【第三回】彼女の「嫌い」なところ:自分以外みんなバカ

いくつか始めた連載の中でも、ちょっと切り口が変わっている「コンプレックス」の連載。大学時代にずっとツイッターで見ていた、エヒタさんにお声がけいただいてスタートした。いつもと違う雰囲気で書けるのですごく気に入っているし、「この連載大好きです」と言ってくれる人がたくさんいる。嬉しい。頑張りたい。



▲「わたしは養子を愛せるか?」”特別養子縁組”について聞いてきた

フローレンスさんを取材した「養子縁組」の記事。結婚していない、子どもがいない、そんなわたしだからこそストレートに伝えられる記事がある……。自分のライフステージと自分の仕事が意外と密接に関わっているんだなということを意識しなおして、この先受ける仕事についてもちょっと考え直した、いい機会になりました。



▲【触りたい瞬間】女子って最高じゃないですか? #女の子の仕草で好きなやつ

「美女肌計画」さんのための、動画企画。動画は約300万回再生された。原案を考え、現場で監修をしたのだけれど、動画をつくるのがこれほど大変だとは思わなかった……。動画を作ってくれたまっつんとは来年も動画を出す予定。



▲Twitterは現代人の心にどう影響してる?京都学園大学・橋本先生に聞いてみた


去年独立したときからずっと続けている「京都学園大学」の教授インタビュー。こんなに長い間ひとつの媒体で書いたことがないので、本当にありがたいお仕事。



▲お金は使うが堅実に。JK・JD(女子高校生・女子大学生)「775人」が答えた消費の本音

▲忖度できない女子用語。「かわいい」とは結局、何なのか?

取材らしい記事が減っているわたしだけど、ニューアキンドセンターで書いた記事はどちらも印象深い。若い子の現状を調査して、大人に渡す。そういう橋渡しのような記事は、今後もやっていきたい。編集は、Huuuuさんに入ってもらいました。いつもありがとうございます!



▲夏生さえり×アルビオン 恋咲ストーリー

企業コラボも増えた。アルビオンさんで「恋咲ファンデ」のPRとしてショートストーリーを書いた。実際に「ファンデーション変えました」の声も届いて、Webで読んだ記事きっかけで実際に売り場へ走ってくれる。これほど嬉しいことはないなと何度もジーンとした(公開は1/31まで)。



▲夏生さえり 第2話「生まれ変わりたい〜志望動機は恋にある〜」|履歴小説

普段とはちょっと違ったテイストで挑んだ「履歴小説」。たった1枚の履歴書から、5人のクリエーターがそれぞれお話を考えるというかなりプレッシャーのかかる企画だったけれど、面白く挑戦させてもらった。




▲【チェキ×さえりさん 改めて日常をすくいあげる“エモチェキ”のすすめ

チェキ展!FUJIFILMさんとのコラボで、チェキと言葉を添えた個展「いつものこと展」を開かせてもらえたのは本当に嬉しかった。



▲http://comic.ie.shiseido.co.jp/story01/edit.html

Webマンガ原作の仕事も増えた。INTEGRATEさんとのコラボでは、ブルーパドルさんを交えて新しいWebマンガを作っていった。



▲揺れる心の真ん中で

11月に始まった幻冬舎さんのコラム。エッセイを書きたいってツイートしたら、ものすごいスピードで返信をいただき、実際にお仕事にまでトントンでつながっていった。本当にありがたい。



勝手にふるえてろ

綿矢りささん原作の映画「勝手にふるえてろ」のパンフレット寄稿&公式HPにコメント&主人公ヨシカを”愛すべき暴走ガール”と命名させてもらいました。パンフレットにはたっぷりのせてもらって、感動。




▲この1曲で就活の流れを把握できる!?就活アイドル“キチョハナカンシャ”が新曲「シュガーレスビターガール」MVを公開!作詞は、人気ライターの夏生さえり!

作詞もさせてもらった。キチョハナカンシャのプロデューサーが友人で、それをきっかけにして実際に作詞をさせてもらうことに。このほか、lolさんの曲も少し共作という形で参加させてもらった。来年もまだ作詞のお仕事は決まってます。楽しみ。


MEME(ケラケラ) – 「自分いじめ禁止の歌」[Official Video]

動画原案もした。このほか、動画のストーリー原案のような仕事はいくつかいただいた。



ドラマCDのシナリオも書いた。人気声優の梶さんが、氏さんの「あたりまえポエム」をドラマ仕立てにした「聴く、あたりまえポエム」。50以上のシナリオを書くという大役を任せていただいて、本当に「謎」で「愉快」で「不思議」なお仕事をさせてもらった。


雑誌にも、何回か載せていただきました…!(うれしい)



▲Ginaさん



▲&Premiumさん



▲GINZAさん



▲BRUTUSさん





今年は、「ライター」としての仕事というよりは、「物を書く人」としての仕事が多かった。「文章を書いて納品する仕事」なら受ける、と決めていたから、基本的にはそこから大きくずれることもなく、その軸を中心に輪が広がったような感覚。本当に新しいお仕事をたくさんさせてもらって、幸せだった。本当に、本当に、ありがとうございました。


そうだ、8月には27歳にもなった。



27歳のテーマは、「耕す」。自分ができることから、1歩2歩先のことができるように、かつ、自分の感性も肥やしていけるように、と思っている。宣言通りというかありがたいことというか、来年はさらに仕事の幅が広がりそうな予感。現在決まっているものでも、動画のシナリオはかなり増えているし、作詞のお仕事や、書籍のお仕事などまたしても「書く人」としての仕事が増えそうだ。このまま、すこし速度を弱めながらも走り続ける1年にしたい。仕事以外では、できるだけ穏やかに、大事なものを大事にしていけるように過ごしていけたらいいなと思っている。大人になって、心をゆるせる人に出会う機会も増えて、本当に恵まれているなと毎年実感するのだけれど、今年は特別にそんな年になった。幸せ。


最後に、今年言われて大切にしたいと思った言葉を残しておく。


「走りきることが大事」


とある書籍の編集者さんから言われた言葉。「うまくやろうとしなくていい」「上手に書こうとしなくていい」「とにかく、最後まで走りきる。それだけを目指してみてください」。これは本当に心にぐっと迫る言葉だった。


「休んでも大丈夫」


もうひとつは、数人から言われた言葉。「さえりさんはここまで仕事を作ることができたんだから、休みたくなったら思い切って休んでいいんだよ。また、やりたくなったら、頑張ることができる人なんだから」。時に仕事がなくなったらどうしようと不安になることもあるから、この言葉は大事にしておきたい。これまでを自信に変えていいんだ、と言い聞かせたい。


目の前のことでいっぱいいっぱいになりがちだし、時に焦ったりやみくもに不安になってしまうときもあるのだけど、この二つの言葉を胸にやっていきたい。自信喪失する日には、「走りきることが大事」。頑張りすぎてしまう時には「休んでも大丈夫」。来年もめいっぱい走ったら、再来年かその次の年はきっとすこし休む年になるんじゃないかな。


今年も、本当にありがたい出来事ばかりだった。来年もいい年になりますように。




↓ツイートも頑張りました。↓


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