2016.04.01

株式会社LIGを退職して、フリーランスになりました


3月31日をもって株式会社LIGを退職いたしました。
4月1日に退職エントリーを出したのですが、日付が悪かったせいで「エイプリルフールだろ」と思われてしまったようです。

退職は嘘ではなく、本当のお話でした。

急な退職となり、お世話になったみなさまへのご連絡が漏れまくっているような気がしてなりません。ごめんなさい。

せっかくなので、これまでとこれからについて少しだけ語らせてください。

入社したときのこと

LIGに入ったのは1年2ヶ月前。

出版社を辞め、次の就職先が決まっていなかったときにたまたま友人経由で教えてもらったのがLIGでした。

メンバーページを見ればなんだかファンキーな空気だし、過去記事を見れば社長が土に埋められていたり社員が秒速で結婚していたりで、ヤバイ会社なんじゃないかと思ったのを覚えています。 

でも募集をしているのはそういったいわゆるオモシロ記事をつくる人ではなく「外部メディアを運用するチームで、いちばんLIGらしくないチーム」とのこと。それなら安心、と入社を決めたのを覚えています。 

LIGでの仕事

仕事内容は、企画を考え、ライターに発注し、編集し公開、その後の反応をみて次の記事に活かすというもの。おなじ「編集業」とはいえ、紙とネットでは異なる点も多く、最初は戸惑いました。

そもそもMacの使い方もわからないし、Web記事も大して読んだことがない。「好きなメディアは?」と聞かれ「発言小町」と答えていた1年前……。そんなわたしを採用してくれたこと、今でも不思議に思っています(わたしだったら絶対とらない)。

完全に手探りで始まったWeb編集者。入社してすぐはとにかく「郷に従え」だなと思い、「これ、どうやってますか?」「どんなふうにやればいいですか?」と質問攻めしていたのですが、最初の面談の時、チームリーダーはこう言いました。

「俺らもわからないことだらけだから、聞かれても正解なんて持ってないし。だから、どんどん自分で作っていってほしいし、それをむしろ教えてほしい」

 

今思えばその一言が、走り出すキッカケでした。

大きな会社や縦の関係がしっかりしている会社などでは新入社員が意見をいうことは時に迷惑とも捉えられかねませんが、入社3ヶ月程度で 「既に在るものも決して正解ではない」「無いなら、作ればいい」ということを、リーダーから直接聞けたことは、本当にしあわせでした。

その後は、「いいものを作ろうとした行為」なのであればどんな行為も決して間違いではない、という安心感のもと、自分の頭で考えることがすごく増え、思い切っていろんな挑戦をしました。仕組みを作ったり、メディアの方針を変えたり、やったこともない企画を提案したり、書いたことない記事を作ったり。 

個人的な挑戦でもあった下記記事は特に印象に残る仕事となりました。

加えて、せっかくLIGという元気な会社に入ったのだから、と力を入れ始めたTwitterも、1年間でフォロワーが49,000人増え、今では毎月平均1000万インプレッションを得られるようなメディアに。

自分をブランディングするという面でも、LIGという会社やチームは枷になるどころか、ぐんぐんと背中を押してくれました。

うまくいかないことも、人に迷惑をかけたこともたくさんありましたが、それでもいいものを作ろうとしていることさえ伝わっていれば、何も言われない風潮は、わたしにとって本当にありがたかったです。じつはそのチームは、今年の頭に無くなってしまったのですが、でも、あの環境がなければ本当に今のわたしはいなかったとおもいます。 

 

ちなみに……感謝してもし尽くせないチームリーダーは、まだ在職しています。

隠しメッセージのアンサーに泣いたのは言うまでもなく(きになる人は余白をいじってみてね)。渋谷さん、誰にも遠慮することなく、全力でおもいっきり働かせてくださって、本当に本当にありがとうございました。

今後のこと

さて、じゃあどうしてLIGを辞めたのか?ということになると思うのですが、一言で言えば「もっと色々なことに挑戦したいと思ったから」です。

わたしはもともと文章を書くことが好きで、書くことを仕事にしたいと思いながらも自信がなく、それでも文章のそばにいたいと編集をはじめたような人でした。

そうして思ったのは「今度は編集ではなく、ライターを軸にしていろいろなことに挑戦したい」ということでした。

LIGの好きな人たちとは、これからも関わっていける。そうであれば、おもいっきり自分のやりたいことを叶えていく一年にしたい。

……そういうことでLIGを退職し、フリーランスになりました。

「人の日常をほんの少しだけはっぴーにしたい」「今あるものを今より好きになる、目の前の日常を少し愛せる、自分を少し肯定できる、少し優しい気持ちになれる、そういうものを作れる人になりたい」。 

それがわたしの目指すところです。 そのためにはWebでもアナログでもなんでもいいと思っています。たとえば記事をつくる、本を書く、商品企画をする、童話を書く、作詞をする、シナリオを書く、脚本を書く、手書きのメルマガを届ける…etc. まだ知らないだけで、はっぴーを届ける(そしてわたしも出来そうな)方法は、まだまだあるかもしれません。何ができるかわかりませんが、いただいたお仕事には全力で取り組みたいと思っています。

 

そして、直近に関しては……、5月中旬くらいからスペインに住もうと思っています(現想定だと、2ヶ月間程度。場所は変わる可能性もあります)。

大学の頃からずっと夢だった&でも叶えることが難しかった「海外に少しでもいいから住みたい」という夢も、今なら「書く」という仕事をしながら叶えられるかもしれない、とワクワクしています。住みながら現地の記事を作りたい。そうして日本と仕事をしてはっぴーを届けながら、今後の活動のために海外で過ごす体験をしたい。 ぜひ、海外で記事を作らせてください(お仕事ください)。

……これが直近でのわたしの夢です。

まだまだわからないことばかりで、どんな風になっていくのかわからないのですが、いままでお世話になってきた人たちへの恩返しも込めて、今後も「正解ないから、どんどん自分で作っていく」という意識で、「書く」を中心に様々な活動ができたらと考えています。

最後に

長々と書いてきてしまいましたが、とにかくこの1年2ヶ月はしあわせでした。チームで物を作るしあわせ、ライターさんと一緒に記事を作るしあわせ、だれかと笑いあって目標を達成するしあわせをたっぷりと学ばせてもらいました。

今後はひとりでずいぶん寂しくなると思うので、一緒にお仕事をできる人たちも探していこうとおもいます。

まだまだ世間を知らない身ではありますが、「やわらかい言葉」を作ること、「易しくて優しい記事を作ること」にはすこーしだけ、自信があります。

未熟者ではありますが、お仕事いただけるととっても嬉しいです。今後のお仕事に関するご依頼・お問い合わせは、下記メールアドレスまでよろしくお願いします。

saeri908@gmail.com

先日の退職記事にて、ありがたいことにすでにお仕事のご依頼を多数いただいております。ひとつひとつ噛み締めながらご返信させていただいております。ご返信には少々お時間いただけますと幸いです。

今後もフリーとして、少しでも人の役に立つような仕事ができますように。少しでもはっぴーを届けていけますように。これからもいろいろなところでお会いしましょう。

Twitterもよろしくお願いいたします。

本アカウント:さえりさん (@N908Sa) 
サブアカウント:さえりぐ (@saeligood) 

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LIGのみなさま、特にお世話になったゴウさん、渋谷さん、ナッツさん、新さん、ハマさん、たかあき、みさきちゃん。そして支えてくださったたくさんの方々に、とびきりの感謝を込めて。

 

==過去実績== 

企画インタビュー系

 

人物インタビュー系

コラム系

 

お出かけ取材系

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